パリの恋人たち スタッフ&キャスト あらすじ レビュー
「パリの恋人たち」はタイトルに似合わない静かな佇まいな内容のラブストーリーです。
「恋人たちの失われた革命」などで有名なフィリップ・ガレル監督の息子で、「サンローラン」や
「グッバイ・ゴダール!」などに出演したルイ・ガレルが監督と主演を務めたラブロマンス映画です。
今回はパリの恋人たち スタッフ&キャスト あらすじ レビューなどの情報をお届けしていきます。
【パリの恋人たち スタッフ&キャスト】
■ 監督&脚本:ルイ・ガレル
■ 脚本:ジャン=クロード・カリエール
■ 共同脚本:フロランス・セイヴォス
■ 製作:パスカル・コシュトゥー、グレゴワール・ソルラ
■ 製作総指揮:マルティーヌ・カシネッリ、メリッサ・マリンバム
■ 製作管理:シャルル・ベナーリ
■ 筆頭助監督:ヴァレリー・ルーシェ
■ 出演:レティシア・カスタ、リリー=ローズ・デップ、ジョゼフ・エンゲル、ルイ・ガレル
【パリの恋人たち 概要】
■ 原題:L’homme fidele
■ 英題:A Faithful Man
■ 公開日:2019年12月13日
■ 製作国:フランス
■ 配給:サンリス
本作はフランスの名匠フィリップ・ガレルの息子で、俳優としてセザールに4度ノミネート、
1度受賞したルイ・ガレルが監督・主演に務めす。ベルナルド・ベルトルッチ、ジェーン・バーキン、
クリフトフ・オレノやジャック・ドワイヨンなど世界を担うアーティストたちに愛されてきた
名実ともにフランス映画界きってのサラブレッドです。そんなルイ・ガレルが「人の気持ちはあてにならない」と言うアイディアから出発。パリを舞台に不器用で愛に飢えた
1人の男と2人の女が紡ぎ出す姿を描き出します。
【パリの恋人たち あらすじ】
ジャーナリストのアベル(ルイ・ガレル)は3年近く同居している恋人のマリアンヌ(レティシア・カスタ)から
妊娠したと告げられ喜ぶものの、「相手はあなたじゃない」の一言で別離することになります。
しかも、よりによってマリアンヌの浮気相手はアベルの親友のポールで、2人は結婚してしまいます。
そんな中、数年後に突然アベルの元にポールの訃報が届きます。ポールの告別式で再開したマリアンヌの横には
息子であるジョゼフががいました。悲しむに暮れるマリアンヌの姿を見てアベルはまだ彼女への気持ちが
消えていないことに気付きます。
そんなアベルを見つめていた女性がいました。それは亡きポールの妹エブ(リリー=ローズ・デップ)でした。
少女のころからアベルに夢中だったエブは、大人になった今もアベルを想い続けていました。
その2週間後、アベルはマリアンヌに誘われ食事にでかけます。アベルはまた一緒に暮らさないか
と言う言葉をまだ早すぎると抑え込み、マリアンヌの話を聞き続けます。
その帰り道、マリアンヌのアパルトマンに立ち寄るとジョゼフがアベルに「ママがパパを殺した」と
衝撃の言葉を耳打ちします。ジョゼフによるとママはパパを毒殺したが、医師と浮気してもみ消したと告げます。
アベルは子供の戯言と思おうとしましたが、親友のポールが何故亡くなったのか気になり
医師を訪ねると医師は「睡眠中の心臓麻痺です」と要領を得ない答えをします。
不信感を抱きつつもある夜、アベルはマリアンヌ、ジョゼフの3人で映画を観た帰りにマリアンヌの
アパルトマンに泊まり、そのまま同居してしまいます。しかし、ジョゼフは反抗的、自分自身も
一度捨てられたわだかまりがあり、3人は微妙な緊張感の中暮らします。
お互いの本心を探り合うアベルとマリアンヌ。そんな2人に突然エブがマリアンヌに「アベルが欲しい。
愛していないでしょ?」と詰め寄り、アベルに対しても「私にはあなた以外の男は存在しない」と告白。
もし断ったら戦争よとエブに宣告されたマリアンヌはアベルに驚くべき提案をしますが・・・・。
【パリの恋人たち レビュー】
本作はさりげなく、気取らない正にフランス映画的と言える映画です。ですが反面、登場人物は自分の考えを
持たない男と、執着心を持つ女、人の好意を利用しようとする女と人物構図は判り易くなっています。
フランス映画と言うととっつきにくいイメージはありますが、本作はそこまで難解で暗くはないので
観易い映画と言えます。
中心人物の3人の演者の面子は凄いのですが、しっかり抑えた静かな演技がリアリティーをもたらしています。
シリアスなテーマであるにも関わらず、軽やかに観ることが出来るのもこの面子ならではなのかも知れません。
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【リリー=ローズ・デップはサラブレッド】
名前で気付いた人も多いと思いますが、リリー=ローズ・デップはジョニー・デップを父に
ヴァネッサ・パラディを母に持つサラブレッドです。
幼いころから華やかかつ個性的な存在感で注目を集めていました。
2014年に「Mr.タスク」へのカメオ出演でキャリアをスタートし、映画「ザ・ダンサー」でセザール賞有望若手女優賞に
ノミネート、その後も順調にキャリアを重ねてきています。
本作でもセザール賞有望若手女優賞にノミネートされています。
今後が非常に楽しみな逸材ですね。
【まとめ】
今回はパリの恋人たち スタッフ&キャスト あらすじ レビューなどの情報をお届けしました。
ちょっとシリアスで観賞後に考えてしまうラブロマンス映画「パリの恋人たち」。
激しいドラマが起きる訳ではありませんが、短い時間の中で濃厚な物語を観ることが出来る1本です。
クリスマスや年末年始に恋人同士で観るのもアリかも知れませんね。