箱根駅伝卒業生から２０２０東京オリンピックへ！中村選手！服部選手！！
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東京2020大会マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)は15日、東京・明治神宮外苑発着で行われ、男子は中村匠吾選手が優勝し、服部勇馬選手が2位、女子は前田穂南が1位、鈴木亜由子選手が2位となり、代表に内定しました。https://t.co/hwyY4NjoCJ #陸上 #がんばれニッポン pic.twitter.com/pwNmykZMNO
— 日本オリンピック委員会（JOC） (@Japan_Olympic) September 15, 2019
2019年9月15日に東京都内で行われた2020年東京オリンピック男子女子マラソン日本代表決定戦「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）」
男子マラソンでは、日本男子最速記録を持つ設楽悠太選手（Honda）やアメリカで毎年行われる「ボストンマラソン」で日本歴代2位の記録をただき出した大迫傑選手（ナイキ）の『2強』でオリンピック代表が決まるものと想定されていました。
しかし、レースは37km時点で設楽悠太選手が脱落。
代わって39㎞経過時点でスパートを仕掛けた中村匠吾選手（富士通）が飛び出し、服部勇馬選手（トヨタ自動車）と大迫傑選手が追走。
ゴール直前の急な坂を利用して服部勇馬選手と大迫傑選手を振り切った中村匠吾選手が逃げ切り優勝、悲願のオリンピック代表ランナーとしての資格を獲得します。
2位に入ったのは、大迫傑選手との競り合いを制した服部勇馬選手です。
実は、この項目で出てきた選手名は、いずれも大学陸上長距離の風物詩大会『箱根駅伝』の卒業生です。
皆さんご存知でしたか？
今回は、中村匠吾選手と服部勇馬選手の二人の東京オリンピックマラソン代表選手がどのようにトレーニングを積んで代表選手になるまでに至ったのかを紹介していきます。
目次です
中村匠吾選手と、服部勇馬選手のプロフィール紹介！
中村匠吾選手概要
・1992年9月16日生まれ（27歳）
・三重県四日市市出身
・身長:172㎝/体重:55㎏
・学歴:四日市市立内部中学校→三重県立上野工業高等学校（現・伊賀白鳳高等学校）→駒澤大学経済学部経済学科卒業
・所属チーム:富士通陸上競技部（2015年-）
・マラソン自己ベスト記録:2時間08分16秒（2018年）
服部勇馬選手概要
・1993年11月13日生まれ（26歳）
・新潟県十日町市出身
・身長:176㎝/体重:61㎏
・学歴:十日町市立中里中学校→仙台育英高等学校→東洋大学経済学部経済学科卒業
・所属チーム:トヨタ自動車陸上競技部（2016年-）
・マラソン自己ベスト記録:2時間07分27秒（2018年）
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中村匠吾選手、陰に隠れてきた陸上人生、ようやく花が咲く！
高校時代から大学までは同期の影に隠れていた
中村匠吾選手は、全国高校駅伝の三重県代表の常連であり地元の上野工業高校で陸上部に所属していました。
高校3年時のインターハイ、5000mトラック競技では3位入賞し、同じ年には5000m高校歴代7位の記録をマークし、同年代の選手で最高記録保持者となりました。
しかし、僅か1ヶ月で大学では同級生となる村山謙太選手（旭化成）に記録を抜かれてしまいます。
大学も箱根駅伝名門の駒澤大学に進みますが、同級生の村山謙太選手の影に隠れ目立った活躍も無く時は過ぎました。
そんな中、陰ながら力をつけていき、3年生の頃はユニバーシアード世界大会でハーフマラソンの代表選手として出場し銅メダル獲得。
同年の出雲駅伝・全日本大学駅伝ではいずれも1区を担当し区間賞を獲得しました。
4年生の時は箱根駅伝で、1区を任され区間賞を獲得しました。
大学三大駅伝すべての1区で区間賞を獲得した経験を得ます。
村山謙太選手の存在が中村匠吾選手を強くしてきた事と感じられます。
富士通陸上部でマラソンへの礎を築き、オリンピック代表へ！
大学卒業後は実業団チームの富士通陸上競技部に所属します。
入社直後から5000mトラック競技で活躍し、実業団対抗レースでは入賞を積み重ねて、毎年元旦に行われるニューイヤー駅伝でも活躍を見せます。
2018年3月の第73回大会びわ湖毎日マラソンで総合7位に入り日本人トップとなり、基準タイムをクリアしてマラソングランドチャンピオンシップの出場権を獲得します。
同じく2018年9月のベルリンマラソン（ドイツ）では総合4位、日本人トップとなり、自己ベストの2時間8分16秒をマーク。
そして、2019年9月にマラソングランドチャンピオンシップに挑戦し、優勝を掴み取って東京オリンピック代表となりました。
中村匠吾選手はマラソングランドチャンピオンシップを迎えるまで、箱根駅伝通のファンしかおそらく存在を認識していた人はいないでしょう。
しかし、優勝をつかみオリンピック代表となった事で一躍有名となったのではないでしょうか。
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服部勇馬選手、苦悩を経てオリンピック代表へ！
服部3兄弟の長男として、高校から大学へ
弟・服部弾馬選手と学生時代の陸上競技生活を歩んできた服部勇馬選手。
十日町市立中里中学校でサッカーから陸上競技に転向しました。
中学校では全国中学駅伝出場を目指しましたが出場ならず。
仙台育英高等学校に進学し、最終学年で全国高校駅伝に出場しますが実力を発揮できず。
高校までは栄光と遠い苦悩の陸上生活を送り続けました。
高校卒業後は、当時『その一秒を削り出せ』という合言葉で大学駅伝旋風を起こしていた東洋大学へ進学します。
服部勇馬選手は1年生から大学3大駅伝のメンバーに選出され、1年生から箱根駅伝に出場します。
2年時から4年時の3年間は、箱根駅伝では「花のエース区間」2区を走り、2度の区間賞を獲得し輝かしい実績を残します。
学生で東京マラソンに挑戦、トヨタ自動車で本格的にマラソンに打ち込む！
2016年2月の『東京マラソン2016』で学生としてマラソン初参戦。
35㎞地点で日本人トップに立ちますがその後失速し、総合12位で終えます。
大学卒業後はトヨタ自動車陸上競技部に所属。
暫く負傷やコンディション不良でレースに出られず苦戦しますが、2017年元旦のニューイヤー駅伝ではエース区間の4区を走り、Hondaの設楽悠太選手と並走し激しい戦いを見せ、チームの2位入賞に貢献しました。
2018年12月の福岡国際マラソンで2時間7分27秒の記録をマークし、2004年大会の尾方剛選手（当時）以来14年ぶりに日本人選手が優勝を果たしました。
マラソングランドチャンピオンシップの出場権利を獲得し、ご存知の通り、レースでは2位入賞を果たしオリンピック代表となります。
服部勇馬選手も、中村匠吾選手同様、苦労しながら前を進んできて結果、オリンピック代表の道を得る事が出来ました。
中村匠吾選手・服部勇馬選手のトレーニング法！
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ナイキ エリート ランニング キャンプ with キプチョゲが開催されました。
トレーニングセッションでは、村山紘太、謙太、中村匠吾らが、キプチョゲが行っているというメニュー（2000m1本5分40秒、R＝5分、400m×3本64秒、R＝60秒）に取り組んでいました。 pic.twitter.com/wmfWjVI6ap— ランニングマガジン・クリール (@RunningM_Courir) November 10, 2018
中村匠吾選手は、ケニアの快速ランナー・キプチョゲ選手の練習法を取り組んでスピード強化のトレーニングをおこなっていました。
トラックとはいえ、2㎞5分40秒…とてもではありませんが繰り返し反復練習して一般人が出せるタイムではありません。
強靭な肉体を持っているからこその出来るトレーニングでしょう。
みごと東京五輪代表に内定した十日町出身のマラソン・服部勇馬選手。「陸上界のプリンス」と言われながらも、過去には終盤に失速した苦い経験も。きょうの勝利の裏には、過去の反省を踏まえた徹底的なトレーニングがありました。 https://t.co/hgotl6VnS4
— 毎日新聞新潟支局 (@mainichiniigata) September 15, 2019
服部勇馬選手は、初めて学生時代に走った時に終盤、日本人トップに立った後直ぐに失速してしまった反省を生かして、何度もマラソングランドチャンピオンシップのコースを事前に試走していたとの事。
綿密な準備が好結果に繋がったのでしょう。
プロ意識の高さを見る事が出来ます。
（まとめ）筆者の一言
中村匠吾選手、服部勇馬選手。
共に、大迫傑選手と設楽悠太選手の影に隠れて注目はされていなかったのでしょう。
ただ、常に準備を怠らなかった結果が東京オリンピック代表に選ばれる結果に繋がったと感じます。
2020年、迎える東京オリンピックで2人の日本人男子マラソンランナーに注目です！
