■1週間で痩せるスープダイエット
手軽に取れるスープを使ったダイエットは、1週間続けると痩せてくる方法です。
短期間でできるダイエットとして人気ですが、注意点も数多く、守っていかなければいけないルールがあります。
多くの野菜を取りながら、必要な水分も補給できます。
満腹感も得られますし、作るのも簡単なので人気になりました。
この方法は、心臓外科手術に臨む患者さんのためで、減量が必要なときに使われてきた減量法です。
手術をするために安全で確実な減量をする必要があるために考えられました。
基本は作ったスープを毎日飲みます。
ほかの方法と同じで、摂取カロリーを消費量より下げるという基本概念を守る方法です。
さらに脂肪の燃焼を促進させ、安全に減量する目的から、いろいろとルールがあります。
それでも、日常の中で不可能なほど厳しいわけではなく、1週間我慢して試してみる価値は十分にあるでしょう。
■ダイエット用のスープの作り方
いろいろと材料を用意しますが、どれも日常的に手に入るものです。
特に特別なものはありませんが、作り置きが余りできないため、2日に1回作る必要があります。
【材料】
・玉ねぎ 大 3個
・ピーマン 1個
・セロリ 1本
・キャベツ大 半玉
・無塩ホールトマト 1缶
・チキンスープの素 固形 1個
野菜はすべて食べやすく細かく切ります。
大きいと食べにくく飽きてしまいやすくなるからです。
キャベツは柔らかくなると、それほど邪魔に感じないため、一口大にしておくといいでしょう。
これらの具を鍋に入れ、水をひたひたにかぶるぐらい入れて煮込みます。
スープのもととホールトマトも入れて、野菜が柔らかくなるまで煮込んだら、塩コショウなどで味付けしたら出来上がりです。
非常に簡単に作れますが、毎日では飽きてしまうかもしれません。
そのときには、キャベツはブロッコリーに置き換えても問題ありません。
人参もほうれん草やカボチャにして作れます。
ただし、トマトだけは代わりがありません。
嫌いな人には、辛いダイエットになるのを覚悟した方が良いでしょう。
このホールトマトの中には、塩分がかなり含まれているものもがあるので、成分表には注意が必要です。
セロリが食べにくいという人は、できるだけ細かくするか、ほうれん草に入れ替えてみても作れます。
葉っぱも細かく切って使えば、非常に香りのあるスープになってくれます。
■ダイエット中はやってはいけないルール
スープダイエットには、禁止事項がいくつもあります。
これはルールとして守らなければいけないことで、ダイエットの重要項目と考えてください。
1 脂肪の排出が阻害されるため、アルコールは禁止
2 アルコールの接種から、最低24時間経ってから始める
3 水、お茶、ブラックコーヒー、果汁100%ジュース、スキムミルク(無脂肪)以外の飲み物は禁止
4 揚げ物を含め、小麦粉は取らない
5 甘味料はあらゆるものが禁止
6 牛肉を食べる日が決められていますが、茹でるか焼いた鶏肉にも置き換えられます。煮魚でもOK
細かなルールですが、ダイエットとして考えれば、そこまで厳しい制限ではありません。
6番目の牛肉に関するルールは、7日間で食べるもののスケジュールが決められているからです。
このスケジュールも大事なルールで、減量するためには大事な決まりごとになります。
■1週間のスケジュール
スープダイエットのスケジュールは、7日間すべて決められています。
1日目は、バナナ以外の果物とともにスープを取ります。
これが大事なポイントですが、一緒に摂取するものがスープダイエットの効果を高め、栄養のバランスも抑えてくれるからです。
このときの水分は、水か100%ジュースで、甘味料は入っていないものを選びます。
2日目は、スープのほかに野菜をいろいろと入れて食べますこの野菜は、生である必要はありません。
煮込んでも問題はないため、少量であればジャガイモなどの根菜を使ったりするのもいいでしょう。
ただし、豆類やトウモロコシは糖質が高いため禁止です。
この日は果物も摂取してはいけません。
3日目はスープのほか、果物も野菜も取っていい日です。
好きなだけ食べてもいい日ですが、よく噛んで食べていきます。
制限の緩い日ですが、腹八分目を守るのも大切です。
この日の段階で、体重が減ってきていることを実感するはずです。
4日目は、スープにバナナを取ります。
バナナは3本で、無脂肪ミルクを500ml一緒に摂取しますが、できるだけ多くの水分も取らなければいけない日です。
スープの量に決まりはありません。
この指示の理由は、体の中にたんぱく質が足りなくなるころで、カルシウムも補給しなければいけないためです。
5日目は、350g~700gの赤身の牛肉とスープの日です。
トマトも食べますが、最大で6個まで食べていいとされています。
飽きてくることですが、スープは最低でも1杯は飲み、水もできるだけ多くとりましょう。
体内から尿酸を排出するのが大切なので、水分は欠かさないようにします。
6日目は、スープは最低1杯食べますが、牛肉を好きなだけ食べていい日です。
ステーキにして3枚程度までであれば問題はありません。
ただし、付け合わせは禁止です。
7日目は、玄米の日です。
スープも食べますが、玄米とともに野菜も食べてよく、甘味料の入っていないフルーツジュースも摂取します。
■1週間以上は危険
いろいろと制限のあるスープダイエットですが、1週間でかなりの体重を落とせます。
しかし、1週間のスケジュールを見てもわかる通り、かなり計算されているダイエットです。
続けていくためには、終了から2日は普通の食事をしていきます。
基本は極端なカロリー制限であり、終了とともにたんぱく質が不足するのは間違いないためです。
栄養の偏りも見られるため、1週間限定というところを忘れないようにしましょう。
このスケジュールが厳しいと感じたときには、普段の食事に取り入れてみるだけでも違います。
満腹感をもたらしてくれますし、食物繊維なども豊富です。
穀物類を少なくして、置き換えてみるというだけでもいいでしょう。