「パッドマン 5億人の女性を救った男」
ハリウッド映画の「バッドマン」ではありません。
今回ご紹介したいのは、ボリウッド映画の「パッドマン」。
ボリウッドって何?
パッドマンってどんな内容の映画?
疑問はいろいろあると思いますので、ここではそれにお応えすべく「ネタバレ・あらすじ」をまとめました。
あ、ボリウッドについてもちゃんとご説明しますので、ご安心を!
それではご一緒に、ボリウッド「パッドマン」の世界へと参りましょう!
■パッドマン:あらすじ・ネタバレ
まずは、パッドマンのあらすじとネタバレからご紹介します。
途中、ネタバレとしてラストまで紹介している箇所がありますのでご注意ください。
<あらすじ>
とあるインドの小さな村。
愛する妻と新婚生活を送っていた主人公「ラクシュミ」は、ある時、生理中の妻が不衛生なボロ布を使って処理していることを知り衝撃を受けます。
当時のインドではナプキンは高級品。
農村に暮らす人々には手の出せないような贅沢品でした。
そこで、愛する妻のためにとラクシュミは立ち上がり、安価で衛生的なナプキンを製造するための研究を始めます。
しかし、そんなラクシュミの行動は村人には奇異に映り、様々な誤解を与え、最終的には村を離れることにまで発展。
それでもラクシュミは、研究を諦めませんでした。
それでも諦めなかったラクシュミは研究を続けます。
そして、彼の研究に賛同する女性パリ―の協力の元、安価で衛生的なナプキンを大量生産できる機械を発明し、ナプキン生産を実現させたのでした。
<ネタバレ>
※注意:ここからはラストまでのネタバレとなります。
ラストまで知りたくない方はご注意ください。
ナプキン作りの成功を確信し、住まいを首都デリーに移したラクシュミではありましたが、とあることがきっかけで妻から責めたてられます。
その後、落ち込みつつもパリ―からの勧めで発明コンペティションへ参加。
結果は優勝…ラクシュミの噂がインド中に知れ渡ることとなります。
しかし、「農村の女性たちのために作ったナプキン」であったはずなにに、肝心の農民女性たちからの誤解は解けませんでした。
それでも、ラクシュミはパリ―とともにビジネスを始め、「仕事のない女性のナプキンの製造・販売」と「ナプキン売り上げの一部を賃金として受け取る」という仕組みを構築します。
その働きは評価され、ラクシュミの噂はインド中から世界中へと…。
国連からの講演依頼で、ラクシュミはアメリカ・ニューヨークへと旅立ちます。
講演は成功。
ラクシュミとパリーはデリーへと帰る予定でしたが、ラクシュミが帰ろうとしていたのはデリーではなく彼の妻が待つ故郷の農村だったのです。
心密かにラクシュミに惹かれていたパリ―。
妻の元へ帰ろうとするラクシュミを引き留めることはしませんでした。
そんなパリーの気持ちを知ってか知らずか…ラクシュミは「私のナプキンは最初の顧客は永遠に君だけ」と告げ去っていきます。
故郷へと帰ったラクシュミは、今では村民からの誤解も解けて英雄となっていました。
そして、愛する妻の元へと帰っていきます。
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■パッドマン:作品紹介・インド生理事情
この「パッドマン」は、実話を元に作られた作品となっています。
※モデルとなった人物は「アルナチャラム・ムルガナンサム」氏。
私たち日本人は生理用品が当たり前にある環境にありますが、インドではまた事情が違うようなのですね。
パッドマンの作品紹介と共に、その辺りのお国事情についてもご紹介します。
<作品紹介>
公開日:2018年12月7日
原題:Padman
監督:R.バールキ
キャスト:アクシャイ・クマール、ラーディカー・アープテー、ソーナム・カプール・アミターブ・バッチャン
製作国:インド
上映時間:137分
※DVD・ブルーレイは2019年より発売、3,800円+税にて販売されています。
<ボリウッドとは>
インド映画産業全体をさす通称。
インドではムンバイが制作中心地であることから、ムンバイの旧称「ボンベイ」の「ボ」と、アメリカのハリウッドを合わせてつけられました。
<インドの生理事情>
舞台となっているインドでは、最近まで「女性の生理」はタブー視されていました。
・生理になった女性、またその女性が触れたものは不潔とされている
・生理中の女性は家の中に入ってはいけない
・生理中は専用の小屋で過ごすこと
・生理中であることを他人(特に男性)に悟られるのは恥
日本人からすれば驚くような、そんな慣習がインドには根強く残っていたのだといいます。
本作品で述べられているようにナプキンが高価であることも理由の一つであったのかもしれませんが、こんな状態でありますから、当然、生理用ナプキンの周知は進まず…。
特に農村地方ではこのような傾向が強く、生理用ナプキンの普及率はかなり悪かったといいます。
それが「アルナチャラム・ムルガナンサム」氏の努力により、「女性の生理」というものが、インドだけでなく南アジア諸国全体に知れ渡り理解度が進みました。
しかし、それでもまだ生理に対する偏見は根強く残っているそうで、「生理」というテーマを不適切としてパキスタンでは上映禁止。
また、本作品にて不満を持った俳優が出演辞退をしています。
■まとめ、
「パッドマン 5億人の女性を救った男」とは、生理用ナプキンを研究・製造したインド人男性の物語でした。
1人の男性が愛する妻のために始めた研究が、やがて5憶人の女性を救う存在となるという壮大な物語。
フィクションかと思ったら、何とモデルとなった人物がいたというのですから驚きです。
インドの生理事情もまた「生理は不潔」などがあり、違った意味での驚きがありましたね。
多くの女性を助けた一人の男性。
まさにヒーローそのもの…といっても過言ではないでしょう。