■代謝能力を高める
人間の身体の中には、血管が張り巡らされています。
酸素や栄養も送られていきますが、老廃物や余計な水分なども循環するのが大事な役割です。
身体のむくみなども解消するためには、血行を高めるという方法が使われてきました。
そこで、ダイエットに使われるようになったのが、身体を動かしていくストレッチです。
ストレッチは、運動強度として考えれば、それほどきついものではありません。
肩こりや腰痛対策にするもので、ダイエットではないと思う人もいるはずです。
ダイエットとして実感が薄いのは、効果が出るのに時間がかかっているだけで、身体の中でさまざまな変化をもたらしています。
筋トレで痩せやすい体質を作るというのは、ダイエットの基礎で大切なことと知られるようになりました。
ストレッチも同様で、痩せやすい身体を作り上げていきます。
代謝能力を向上させると、その分だけエネルギーを消費しやすい状態を作り出します。
ストレッチを繰り返し、身体を柔らかくしていくと血管の負担も減るのがポイントです。
負担が減った分だけ、酸素や栄養もスムーズに送り出され、筋肉は活動できる状態ができあがります。
供給がスムーズにおこなわれると、その分脂肪の燃焼がしやすくなり、痩せやすい体になっていくのが、ストレッチを利用していく根幹です。
■睡眠と脂肪の分解
脂肪を分解するという点では、良質な睡眠をとらなければいけません。
睡眠と脂肪の分解は、一見すれば関係なさそうに見えますが、実はとても強い関係を持っています。
良質な睡眠をとると、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは、脂肪を分解してくれるホルモンなのが重要です。
ダイエットとして、脂肪を分解できると、体質自体が変わってきます。
分泌されるタイミングが大切で、夜10時から翌朝の2時あたりまでです。
その前から睡眠を始めていなければいけないため、かなり早めの就寝となるでしょう。
しっかり睡眠をとらなければいけませんが、ストレッチをすると副交感神経を刺激してくれて寝つきが良くなります。
適度に疲れも溜まり、ぐっすりと睡眠が取れるため、脂肪がつきにくい状態にできるのがメリットです。
副交感神経を刺激するのは、ストレスの対策にもつながります。
ストレスが溜まると、食べ過ぎてしまうという人もいるでしょう。
これは、過食症の原因としても知られており、ダイエットという面でもストレスは大敵です。
軽い運動を繰り返すだけでもストレスの発散につながります。
そのあとにシャワーを浴びたりすれば、ここでもストレス発散できるため、ダイエットにつながるポイントです。
食事制限も大切ですが、ストレスを抑えて余計な食欲を抑えらるのですから、ストレッチはダイエットにメリットがあります。
■ストレッチが効率的な時間
血行不良の改善には、ストレッチが効果を発揮するのはよく知られています。
女性に多くみられる冷え性の原因としても血行不良は知られていますが、脂肪も燃焼も阻害している状態です。
身体が冷えてしまう理由は、温められた血液の流れが悪いところにあります。
ストレッチの目的のひとつは、筋肉をほぐすことです。
筋肉をほぐすと、血行を改善しながら全身に温められた血液も送り流せるようになるため、全身の体温も変化していきます。
筋肉がエネルギーとして脂肪を燃焼するため、効率的なダイエットになるのです。
血流が改善すると、細胞が持っている水分も運び出していきます。
むくみがひどいという人は、ストレッチしていくと、改善が見られるようになるでしょう。
身体がむくんでいる分を解消すれば、かなりのダイエットにつながります。
効率的にストレッチをするなら、朝と寝る前が大事な時間になります。
朝にストレッチをして血流を改善し、身体を温めてあげると、1日の動きの中で代謝が促進するでしょう。
自然と痩せやすい状態につながるため、朝のストレッチは大切です。
寝る前のストレッチは、入浴後になれば身体が温まった状態から始めることになるのがポイントです。
冷えた状態よりも負担が少なく、ストレッチの効率も高まり、良い睡眠にもつながるので、寝る前が効率的とされています。
■簡単にできるストレッチ
ストレッチは、難しいことを繰り返すわけではありません。
寝ながらできるものも多く、なにか用意したりする負担もなく手軽にできる方法から始めるといいでしょう。
ベッドに寝たままできる方法として、仰向けになって右足を左足の上からまたぐように反対側に置きます。
手で足が浮かないように抑え、ゆっくりとひざを地面につけるようにすると、身体が伸びていくのを感じられるでしょう。
この状態を15秒続けたら、ゆっくり戻して反対側の足も延ばします。
2回繰り返すだけでも、身体はかなり伸びたのがわかるはずです。
コツは、余計な部分が浮いたりしないように抑えることで、伸ばすところはしっかり伸ばします。
特に上半身は真上を向いたままで、足を回転させた時に、まわってしまわないように意識するのが大切です。
このストレッチだけでも、朝起きたときに簡単にできます。
寝る前でも取り入れておくと、一日の締めにもってこいです。
ストレッチは、なにか用意してから始めるというわけでもありません。
スペースも必要がないため、ダイエットだけではなく、健康のためにも取り入れていくといいでしょう。