統合失調症 芸術家 芸能人 症状
強いストレスなどが原因となり発症するといわれる統合失調症。
今回は、統合失調症の発症が疑われている芸術家や芸能人の方に注目。
気になる統合失調症の症状・経過と共にこれらの方々をご紹介します。
統合失調症を発病するととてもつらい闘病生活が待っているといいます。
決して他人ごとではありません。
誰しも起こりうるものなのです。
統合失調症とはいったいどのような病気なのでしょうか。
■統合失調症:症状・経過について
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<症状について>
統合失調症とは、「自分の考えや気持ちがまとまらない・コントロールできない」といった状態が続く精神疾患のことをいいます。
現時点では、はっきりとした原因は不明。
ただ、過度なストレスや遺伝・性格など様々な原因が複雑に絡み合って発症するのではないかといわれています。
発症しやすいといわれている年齢は、15歳(思春期)~40歳ぐらいまで。
100人に1人がかかるといわれる病気です。
特徴的な症状は大きく分けてこのようなものがあります。
陽性症状:「妄想」「幻覚」といった現実にはないものを感じる。
陰性症状:意欲をなくす(喜怒哀楽がなくなり引きこもるようになる)。
認知障害症状:物事の判断が著しく低くなる(記憶力・集中力・判断力の低下)。
似たような症状として「鬱病」「パニック障害」などが挙げられますが、統合失調症とこれらはまた違う病気となります。
ただ、統合失調症はその症状から精神的に不安な状態に陥ってしまうので、これらうつ病やパニック障害など精神疾患を併発してしまうことがあるのだといいます。
<病気の経過>
統合失調症は、いきなりその病気になるというものではなく、ある程度の経過をたどるといわれています。
経過の第一段階として現れるのが「前兆期」と呼ばれるもの。
頭痛や不眠、食欲がないなど身体の不調が現れます。
その次は「急性期」で、幻覚や幻聴、妄想といった症状に。
主に被害妄想が多くなり、思考や会話の内容が支離滅裂になるといわれます。
その後、「休息期」が訪れます。
一見落ち着いたように見えるこの時期も、人によって「過眠・過食」などといった症状がみられます。
そして、「安定期」。
この時期になると症状が緩和、すっかり元の状態に…という人もいますが、個人差があり、中には意欲低下のまま症状が固定されてしまう人もいるのだそうです。
単純にこれら経過を辿れば治るというものではなく、何回も繰り返し慢性化してしまう人も。
治療は服薬を中心に行われますが、服薬をやめた途端にまた発症するなど人それぞれ異なります。
■統合失調症:公言または噂されている芸術家・芸能人
一見、華やかに見える世界…そんな世界にも統合失調症で苦しんでいる方々がたくさんいます。
【玉置浩二】ミュージシャン
過去に統合失調症で治療・入院したことを公表。
また、その他にも躁鬱病を併発していたといいます。
ドタキャンやその他舞台上での奇行が目立っていた玉置さんでしたが、それら行動もすべて統合失調症が原因であったのだとか。
現在は家族の協力もあり克服しているといいます。
【安西ひろこ】タレント・モデル
モデルとして活躍していた安西ひろこさんでしたが、ある日突然パニック障害を発症。
次第に拒食症・ひきこもりと症状は悪化。
2010年「バルドーの告白」にて統合失調症であることを明かしています。
【松井一代】女優・タレント・エッセイスト
公表はされていませんが、松井一代さんもまた統合失調症なのではないかと言われている一人。
「何者かに狙われている」などといった内容を自身のブログで発表したり、元夫・船越英一郎さんとの離婚騒動のときの一連の行動は狂気を逸していました。
元々被害妄想も激しいようで、どれも統合失調症の症状に当てはまっているといいます。
【ハウス加賀谷】お笑い芸人
松本ハウスというコンビ名で活躍していたハウス加賀谷さんは、中学生の頃から幻聴や幻覚に悩まされていたといいます。
次第に悪化していき、芸能界に入ってからもその症状は続きました。
その後、統合失調症の診断を受け活動休止。
2013年には「統合失調症がやってきた」を出版し話題となりました。
【エドワルド・ムンク】画家
橋の上で耳を塞ぐ奇妙な表情の人物が描かれている「叫び」を描いた画家ムンク。
被害妄想が中心の精神障害により精神科医のもとで療養生活を送っていたという記録があります。
ムンクの生存していた時代には統合失調症という病名はありませんでしたが、その症状から統合失調症にかかっていたことは間違いないといわれています。
【草間彌生】芸術家
独特な水玉模様で有名な芸術家の草間彌生さんは、幼い頃より幻覚や幻聴といった統合失調症の症状があったといいます。
その症状から逃れるために、見える世界を絵に描きとめるようになったといいます。
【ケイト・フェナー】アーティスト
自らの幻覚や幻聴の世界をイラストに描き表現しているケイト・フェナーさん。
現在18歳。
17歳のときに統合失調症との診断を受けました。
「虫」の幻覚や幻聴が聞こえてくることがあるそうです。
■まとめ
統合失調症とは、「自分の考えや気持ちがまとまらない・コントロールできない」といった状態が続く精神疾患のことでした。
また、統合失調症で苦しまれてきた、また、現在も苦しまれている芸術家・芸能人の方々として、以下の方々をご紹介させていただきました。
「玉置浩二、安西ひろこ、松井一代、ハウス加賀谷、エドワルド・ムンク、草間彌生、ケイト・フェナー」
ここで紹介させていただいた方々は、ほんの一部です。
他にもたくさんの方が統合失調症と戦いながら日常を送っているといいます。