愛・苦悩を織り交ぜた切ないラブストーリー、「マチネの終わりに」。
現在、福山雅治さん・石田ゆり子さん主演の大人の雰囲気漂う映画として絶賛上映中です。
映画「マチネの終わりに」とはいったいどのようなお話なのでしょうか。
みどころと共に、原作となった小説をご紹介します。
また、主演の福山雅治さん、石田ゆり子さんにも注目!
お二人の凄さについていろいろと調べました。
映画を観に行った人も、まだ観に行ってない人も楽しめる記事となっていますよ。
■映画マチネの終わりに:みどころと原作について
みどころの前に、まずは簡単にあらすじからご紹介しましょう。
―あらすじー
物語は、天才ギタリスト:蒔野聡史(福山雅治)と、パリ通信社勤務:小峰洋子(石田ゆり子)の出会いから始まります。
出会ったその瞬間から強く惹かれ合ってしまった2人。
しかし、洋子には既に婚約者がいたのでした。
恋人への罪悪感からこの恋に躊躇する洋子…。
しかし、それでも深く深く愛し合うようになってしまった2人は、出会ってたった3回目で結婚が出るまでに急接近してしまいます。
しかし、そんな2人の仲を裂く人物が登場。
2人の仲が徐々に引き裂かれていきます。
はたして2人の愛の行く末は…。
―みどころー
共にすでに仕事や家族・恋人があり、人生という道がすでに決まっているような40代…そんな2人が全てを投げ打って新しい恋をするというのはとても大変なことです。
しかし、それでも強く惹かれ合ってしまうが故に周りを巻き込みながら進んでいく恋。
当然、自分も苦しみますが、それ以上に周りの人を苦しめることにもなります。
物語の中では実際に恋を邪魔する人物も登場しますし、やはり犠牲失くしてはなかなか恋を成就させることができないんですよね。
一言でいえば、この物語の大きなみどころは「40代男女の恋の行く末」でありますが…。
ただ、その他にも主演の2人だけではなく、巻き込まれる人々の心の動きがどのように表現されるのか、とても気になるところです。
―原 作―
「映画:マチネの終わりに」は、平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」が原作となっています。
若干14歳という若さで三島由紀夫作品に触れ、魅了された平野啓一郎さん。
17歳で処女作「日蝕・一月物語」を書き上げ、芥川賞を受賞します(当時最年少)。
「マチネの終わりに」は苦く切ないラブストーリーですが、他にもミステリーやエッセイなど様々な作品を書き上げる実力派。
人とはちょっと違う視点で描かれたものが多いので、「王道ではなく違うもの」をお探しの方にはおススメしたい作家さんです。
■マチネの終わりに:福山雅治・石田ゆり子の凄さとは
純文学に分類されるこの作品を映画化するにあたって、制作者サイドはとても苦労したのだといいます。
特に苦労したのが「耳に届く音」なのだそう…。
純文学というのは文字にするとニュアンスが少々硬いところがあるといいますが、それをそのまま映画に使うと分かりづらくなってしまうのだそうです。
しかし、だからといってそれを分かりやすい言葉に変えてしまうと、それはそれで作品の良さが消えてしまうので、そこをどうやってうまく表現するべきか…というのがこの映画の課題でした。
そんな製作者サイドの悩みを解決してくれたのが、福山・石田さんの2人。
2人の演技力で、見事に純文学の「硬い音」を「心地よい音」に作り上げてくれたのだといいます。
また、2人が作り上げたのは、それらセリフだけではありませんでした。
「ギタリストである蒔野の音楽」「パリ在住の洋子が話すフランス語や英語の表現」というのも見事に作り上げたのです。
ニュアンスや音というものの理想をうまく人に伝えるというのは、とても難しいことですよね。
特に、限られた仲間内ではなく、万人に受け入れられるようなニュアンスや音というのは、かなり難易度が高いと思われます。
それができたというのは、やはり俳優としての2人の実力(テクニック)が並々ならぬ凄さだったからなのではないでしょうか。
福山・石田のテクニックが光るシーンは他にもあります。
この物語は出会ってから3回しか会っていないという設定の上で愛が盛り上がっていきます。
その「3回という限られた時間」を印象的なものにしなくてはいけませんでした。
それを見語に雰囲気良くロマンチックに2人は作り上げたのです。
特に2人が部屋で過ごすシーンは見事なものだったそうで、普段はそれほど求めない監督がめずらしく
「もっとちょうだい」と求めたほどだったのだそうですよ。
福山・石田さん2人はビジュアルもよく、理想のカップル像。
何も語らずとも大人の色気だだ漏れ状態です。
そこにベテラン俳優としてのテクニックが合わさったのですから、その凄さは最強といってもいいのではないでしょうか。
■まとめ
この記事では、映画「マチネの終わりに」のみどころや原作となった小説、出演されている福山・石田さんの凄さについてご紹介しました。
みどころは、「40代の男女の恋の行く末」。
原作は、平野啓一郎、小説「マチネの終わりに」でした。
福山・石田さんの凄さについてはいろいろと上記しましたが、百聞は一見に如かず…きっと映画を観た方が早いかもしれません。
甘く切ない大人のラブストーリー、その行く末をぜひ劇場で堪能していただきたいです!