■姿勢を正すことと筋肉
いろいろなダイエット方法がありますが、だれでもできる方法はやはり人気です。
そんなダイエットの種類の中でも、姿勢を正すだけのダイエットも知られるようになりました。
毎日の生活の中で正しい姿勢だといえる人は、そうそう多くありません。
正しい姿勢をしていないとしても、どこかで猫背になっていると気がつくようなときもあるものです。
その姿勢を正していくだけでダイエットができるとしたら、ほんと手軽でだれでもできる方法になるでしょう。
姿勢を正すことでダイエットになるのは、筋肉の使い方にポイントがあるからです。
常に正しい姿勢を意識すると、それだけで筋肉が鍛えられます。
これがダイエットにつながる大事なポイントです。
自分で姿勢を正しくしようと思うと、けっこう苦しく感じるでしょう。
普段使っていない身体の筋肉に負担がかかっているからです。
逆に猫背にすると、かなり楽に感じますが、これは筋肉を使わない姿勢を取っているため、負担がかかっていません。
この負担が筋力を鍛えるために大切で、そのときに使ったエネルギーがダイエットにつながるという方法です。
姿勢を正していくと使われるのが、姿勢筋と呼ばれる筋肉です。
安静にしていても、この筋肉を使うのでエネルギーを消費します。
楽な姿勢を取り続ければ、代謝も悪くなり脂肪もつきやすい体質になるでしょう。
すぐにでもはじめられる手軽な方法のため、ほかの方法との組み合わせも効果的です。
■座るときの姿勢
姿勢を正すだけならば、無理に運動したりする必要もありません。
筋トレもしないでも、筋肉が増加してくれるからです。
運動が苦手という人でも、無理なくできるダイエット方法になるでしょう。
方法としては簡単で、基本は猫背にならないようにしていきます。
肩を後ろに引いて、背筋をまっすぐに伸ばして、おなかをへこますように意識するだけです。
自然にきれいな姿勢が取れるはずですが、意識しないとうまくいきません。
一緒にお尻にも力を入れて、引き締めるように意識してみると効果的です。
方法としてはこれだけですが、姿勢が正しくなるだけで、すっきりしたスタイルにも見えるでしょう。
椅子に座るときも、座面の真ん中あたりに座ってみるのがコツです。
背もたれに寄りかかると、確かに楽な姿勢は取れます。
楽な姿勢になれば、自分の筋肉を使わないため、エネルギー消費が下がるのでダイエットになりません。
このときも、猫背にならないように、肩を開くように意識してみるのが大切です。
背筋をまっすぐに伸ばしてみるのが大切で、あごを引いてみるだけで、姿勢はかなり違います。
腹筋も背筋も使う姿勢となり、自然とエネルギー消費も増えていくため、ダイエットにつながる姿勢です。
注意したいのは、足を組む姿勢です。
楽なのは間違いありませんが、背骨はまっすぐにならず猫背の姿勢に近づきます。
その分腹筋も使いませんので、新陳代謝が落ちてきて痩せにくい体質になるため、意識して組まないのが大切です。
■歩くときの姿勢も
姿勢を正すのは、座っているときなどだけではなく、歩くときにも意識してみましょう。
座っているときと同じように、あごを引いて背筋を伸ばします。
きれいな直線になるような姿勢を心掛けながら、身体は前に倒れたりしないようにして歩くのが大切です。
ポイントとして、股関節から足を出すイメージで、かかとから着地するように足を出していくと、つま先で蹴りだすように歩けます。
少し早足に歩くのもイメージしておくと、無理しないで正しい姿勢を維持しながらダイエットにつながる方法です。
歩き方が正しくない人は、前傾姿勢になっていたり、後方に重心が偏っていたりする人も出てきます。
歩き方は座っているときの姿勢よりも正すのが難しい部分です。
その理由は、もともと筋力が低く、正しく姿勢を作りにくいところにあります。
筋力が低いからこそ、姿勢がうまく取れていないので、歩き方を意識してみるだけでも体質が変わるでしょう。
その分だけ痩せやすくなると考えれば、試してみる価値は十分に出てきます。
なによりも、意識するだけで変わってくるからです。
■反り腰には注意
おなかの周りに脂肪がつきやすいのは、それだけ臓器が集まっており、守らなければいけない部分だからです。
外気の変化などにさらされてしまえば、それだけで生命活動に支障をきたします。
これが皮下脂肪としてついていく理由です。
この脂肪も筋肉がついていけば、その分燃焼されやすくなるため、姿勢を正すのがダイエットになります。
筋肉を使うというのは、それだけ血行が良くなるという意味を持ちます。
血行が良くなれば、その分栄養がいきわたりやすくなりますし、老廃物も流れていくため、冷え性改善や疲労感の回復にもつながるのがメリットです。
これが、さらに前進の脂肪の燃焼にもつながるため、姿勢を正すことにデメリットはありません。
注意しなければいけないのは、反り腰です。
背筋を伸ばそうとして、本来の背骨の位置よりも反らせてしまうような状態で、背中を壁につけたときに手が入るような隙間ができてしまいます。
後ろ重心となり、腰にも負担を掛けてしまうため、正しい姿勢を維持できるように意識していきましょう。