■食べて健康にダイエット
食べると痩せると言われるダイエットはいろいろとあります。
理由もさまざまですが、ヨーグルトダイエットも知られている方法です。
ただし、ただ食べればいいというダイエットではありません。
ヨーグルトを食べたときの身体の働きも踏まえ、効率のいい方法を考えるのが大切です。
ヨーグルトがダイエットに使える理由は、腸内環境にあります。
乳酸菌が豊富に含まれているのが、ヨーグルトでよく知られた特徴です。
人間の腸の中には、億単位の乳酸菌が存在し、重量に換算すると1kgを超えるともいわれています。
この乳酸菌は、通称善玉菌とも呼ばれており、便秘の予防や解消など、多くのメリットがあるのが知られるようになりました。
この善玉菌を刺激してくれるのがヨーグルトに含まれている乳酸菌で、腸の調子を整えてくれます。
ほかにも、さまざまな病気にもつながる悪玉菌と呼ばれる菌の増殖も抑えるのが、ヨーグルトの乳酸菌です。
すべての悪玉菌を駆除してしまうのではなく、お互いのバランスを整えてくれるので、負担はかかりません。
腸には多くの血管も集まっていますが、調子が良くなると運動量が増えて、血流の改善も期待できます。
この動きが基礎代謝の向上につながるので、脂肪の燃焼を手助けするのです。
こうした乳酸菌の働きにより、ヨーグルトを使ったダイエットが考えられるようになりました。
■ヨーグルトの働き
ヨーグルトダイエットは、腸の動きを活発にしてあげるのが重要です。
乳酸菌とともに善玉菌の働きを補助してあげて、動きを活発にしてあげなければいけません。
そこで使われるのが、食物繊維とオリゴ糖です。
食物繊維は、消化されにくい存在で、腸まで届きやすい特徴を持っています。
水分を吸収すると、体積を膨張させるので、大腸で膨らみ便秘の予防や解消にも役立つ大事な成分です。
繊維といっても、糸のようなものではなく、総称として覚えておくといいでしょう。
この食物繊維をヨーグルトと一緒に取ると、善玉菌の栄養源となってくれます。
働きを活発にしてくれることから、相性もぴったりです。
食物繊維にも含まれていますが、善玉菌のエサになるので知られているのがオリゴ糖です。
大事なエサになりますが、腸まで効率的に届かせるために、ヨーグルトと一緒に摂取すると効率的になります。
ダイエットとして考えれば、糖分であるのには違いがないため、量には注意が必要です。
いろいろとヨーグルトに混ぜながら摂取するのがダイエットとして大切になりますが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内に定着できません。
相性のいい食品などとともに、毎日継続していかなければいけないのも、ダイエットとして考えなければいけない部分です。
■ヨーグルトを使った断食
実際のヨーグルトダイエットの方法としては、定期的に断食する方法があります。
長期間おこなうものではなく、腸内環境を整えるため、暴飲暴食してしまった後をターゲットにしたりするといいでしょう。
頻度としても、1か月に1度程度です。
注意しなければいけないのは、断食をして筋力を落とせば、痩せにくい身体ができあがります。
ヨーグルトを使うと、たんぱく質やミネラル分が摂取できるため、筋力を落とさずに済むのがポイントです。
必要な栄養分の摂取は続けますが、それでも空腹感を感じます。
調子が悪くなったと感じたら、すぐにでもストップする勇気も必要です。
基本は2日間の断食として、1日に3回ヨーグルトを100g程度摂取します。
断食するとビタミンも不足してしまう可能性があるため、野菜ジュースなども一緒に摂取しますが、量は200mlから400ml程度です。
水分不足も懸念されるので、1日2リットル前後の水も摂取しましょう。
その代りに、1回に飲む量は300ml程度に抑えます。
これを2日間続けますが、3日目には、必ず消化に良いものを食べましょう。
おかゆなどであれば、胃腸にいきなり負担をかけたりしません。
単純な方法ですが、それなりに辛さもあるダイエットです。
それでも、一回試してみれば、味覚にも違いが出るので、食生活改善のきっかけになります。
■手軽に置き換えダイエット
もっと手軽にヨーグルトダイエットをする方法もあります。
それが、各食事をヨーグルトに置き換える方法です。
朝食にヨーグルトを用いる場合には、コップ1杯の水からスタートします。
量としてはプレーンヨーグルト200gをベースとし、果物などオリゴ糖なども補給できるようにしましょう。
バナナなどの食物繊維が豊富な果物も大切です。
これで空腹感も抑えられますし、食物繊維も取れます。
甘みが欲しいという場合には、ハチミツやメープルシロップを使っても大乗です。
夜にヨーグルトを用いる場合には、基本は食事の前に食べます。
これだけで、夕飯の量を少なくできるためです。
200g程度までに抑えますが、これだけでも腸内に働きかけてくれる十分な量になります。
夕飯のコントロールも必要ですが、食事の節制も同時にできるダイエット法です。
ヨーグルトダイエットは、極端に効果が出るわけではありません。
実感できるまでにも時間が必要です。
腸内環境が整い、ゆっくりと効果を感じるようになるので、断食以外は即効性を期待しての方法とは言えません。
その代りに、体の負担は少なく、毎日の生活の中でゆっくりとダイエットができます。
置き換えていくだけなので、リバウンドの可能性も低く抑えられる方法です。
各種ビタミンなども取りながら進めていけば、ダイエットの弊害として出てくる肌の荒れなども感じずに済みます。
便秘の解消にもつながるため、健康的に痩せたいというときに向いている方法でしょう。